2009年4月29〜5月1日 男女群島釣行記

 

 今回は男女群島に挑戦である。出港前の情報では男女の水温は高めでエサ取が結構多いとのこと。しかし、私は事前の調査から、水温は平年より低めではないか?と予想していた。 船は昨年もお世話になったブラックヘラクレスで、前田船長の操船で、14時40分田平港を出航する。所要3時間20分で男女着。

 先ずは、中ノ島のマンジュウにつける。名前を呼ばれたので、船先に行くと、なんと一番に上礁することになった。夕マズメの最高の時間帯であるし、ここは底物上物共に1級磯なので、期待をもって上礁する。しかし、男女釣行で1番に渡船したのは、初めてではないかと思う。

 状況は、微風、凪、潮流は右から左(1人瀬方向)に緩く、表層水温は約19℃で、この時季にしては低め。時刻は18時。日没まで約1時間、迷った末、先ずは底物竿を出す。生赤貝のツケエで18mのタナを攻めると、細かいアタリは出るが、石鯛ではない。

 そこで、今度は上物竿に持ち替える。しかし、流れはマズマズであるものの、明確なアタリは出ない。試行錯誤し、遠投で攻めるとようやく、竿引きのアタリをキャッチし、40オーバーのオナガを取り込む。

 その後は、暗くなってきたので、浅いタナにして足元の払い出しを攻めると、強烈なアタリをキャッチ。執拗に粘る引きを交わして取り込んだのは、48位のオナガ。ウキが視認できなくなってからも竿先でアタリをとって45クラスを追加し、次の1投もヒットしたが、道糸の角度が確認できなく、左下の瀬にハリスが引っ掛かりバラしてしまう。するとアタリは途絶える。

 メシを食って一服し、夜釣り用のタックルと仕掛けに変更し、予めマキエを効かせた裏側の水道出口を攻める。すると1投目から気持ちいい流星アタリで50クラスのオナガ。さらに同じポイントで2匹を追加し、アタリが途絶えたところで、一人瀬方向にある沈み瀬を遠投で狙ってみる。すると、潮も瀬の方向に流れていて条件も良かったのだろう。狙いが的中で、1投目、2投目とオナガがヒット。

 やや、間をおいて3度目のオナガのアタリを捕らえるも、寄せてくる途中でハリ外れでバラしてしまう。合わせが弱かったか?と思うが、時既に遅し。パタリとアタリが途絶える。しかし、シビアですね(^^;)。

 その後は、ポイントをしばらく休ませてみたりするも、際も沖も復活せず、潮も止まり、月(三日月)も没したので、23時30分仮眠とする。

 3時半に起床し、裏を攻め夜明けのオナガの一発を狙う。しかし、潮が全く動かず、らしきアタリは一度もないまま夜が明けてしまった。

 一応表側も攻めて、本命アタリがないのを確認して、底物竿に持ち替えてみる。そして、第1投、18mのタナに仕掛けを落ち着かせると、すぐに石鯛とわかる明確なアタリで、僅か5秒?後には竿先が海面に突き刺さってしまった。マジ?と思いながらも合わせを入れ、結構な引きを交わして取り込んだのは2.5kgクラスのメスの石鯛。しかし、この潮で1投目で釣れるとは・・・。

 これはイケルのかなと思ったが、そんなに甘くない?なかなか走らないアタリに四苦八苦しながら、約1時間後40クラスの石垣鯛をようやく取り込む。

 その後はさっぱり。上物竿に持ち替えるが、潮が動かず、ベタ凪で、まるで池で釣りをしているようで、エサ取(タカベ、イスズミ)多く全くダメである。

 そこで、退屈凌ぎに塩焼き用の大型タカベを10匹程確保してから、少し潮も動き出したのでもう一度真剣に底物をやってみる。すると、右手前方24mのタナでようやく1kgクラスの石鯛をキャッチ。さらにアカハタを追加したものの、潮が止まり、再度池状態となり、まともなアタリは皆無となる。

 とうとうギブアップし、13時半の見回りで瀬替わりする。次に船長が上げてくれたのは、中尾のスベリで、ここに上礁するのは初めてである。 丁度上げから下げに変わったばかりで、三角側(北側)は、反転流がチョンボ方向に緩く流れている。

 先ずは、底物竿を出し、その反転流を狙うと、数投目で竿先が舞い込む。これは石鯛と確信して浮かせた魚は、45クラスの笛吹鯛(イソフエフキ)でがっくり。今度は上物竿で、SOSとの水道を東に速く流れる潮を狙う。しかし、約30m先を流れる本流筋にようやく仕掛けが届いても、手前の潮に道糸が引っ張られて、仕掛けが筋から外れてしまう。しばらく攻めるも、一度のアタリもキャッチできないまま、諦めて、夕マズメからの釣りに備えて仮眠とする。

 

   

夜釣りでヒットした50クラスのオナガです

 

中尾のスベリです 

 

午後5時半ヘラクレスがやってきて瀬替わりする。あちこちの名礁に寄って、夕方の見回りをほとんど終了させ、船長の向った先は男女群島最南端に位置するサメ瀬である。小ザメには既に上物師が3人上礁しており、もう1人のお客さんと一緒に大ザメに上礁することになった。

 無事上礁を完了し、7年振りのサメ瀬に感激したいところだが、折りしも下げの9分程度で、今が最高の時合いなので、急いで上物竿を準備して北端から下げの本流を流す。数投するもアタリは出ず、今度は流れのやや内側を流してみると、オナガがヒット。粘る引きを交わして取り込んだのは48クラスのオナガ。その後は口太(リリース)も1枚混ざったが、日暮れまでの30分間に7枚を追加、さすがサメ瀬である。

 流れが東向きから南方向に回ってきたので、釣り座を南端に変更する。このポイントは水深は浅いが、上げ潮に変わる時は最高のポイントとなる。 そのポイントを夜釣りのタックルと仕掛けで攻めると、足元で45〜50のオナガが4連続ヒット。今回総じて言えることだが、オナガはどれも身が分厚く引きも強かった。

 その後は、やや速くなった潮に乗せて流してみると、約50m先で引きの強い魚がヒット!オナガだったら60かな?と思うような引きだが、一寸違う?70クラスのヒラマサだった。さらにオナガを追加し、潮向きも西から北に回り、小ザメに有利な潮となったところで竿を置き、メシを食い仮眠とする。

 夜半、東寄りの風がやや強くなったのを感じて目を覚まし、海をみると、魚が反転した時にできる夜光虫の光が沢山見える。もしや・・・と思って磯をみるとやはり、上げ潮と重なってうねりが磯の中段近くまで這い上がり、同礁者のエサが流されている。

 しかし、この光景はどうだ。磯際から遥か沖まで幻想的な光が無数に見えるのである。この海の中にはオナガをはじめ、何百何千もの魚がいるのだ。全く凄い海である。

 午前4時ヘラクレスが朝の見回りにやってきた。ドンゴロスごと魚を船に上げ、少し休息して、東の空がやや明るくなってから上物竿を出す。

 すると足元で直ぐにオナガが2連続ヒット。もうオナガは十分だと思い、石鯛竿に持ち替える。生赤貝の5個掛けで北端のポイントをカウンター10〜12mで攻めると、最初の数投は小さいアタリのみだったが、完全に夜が明けると、らしきアタリに変わる。

 そして、良型がヒット!強烈な引きを交わして取り込んだのは2.5kgクラスのメスの石鯛。さらに細かく砕いた赤貝のマキエの効果か?アタリは続き、短時間に2.0〜1.7kgクラスのメスを4枚追加。石鯛の豪快な引きも堪能させて貰い、もう十分。時間はまだ7時過ぎで、石鯛、オナガ共にまだまだ釣れそうだったが、それは後の釣り人に任せることとして、納竿とし、ゴミを片付ける。

 しかし、さすがサメ瀬、時季的にオナガの60は難しかったが、咋夕マズメの実釣2.5時間と今朝の実釣2時間の合計4.5時間で、オナガ16枚、ヒラス1本、石鯛5枚と、その魚影の濃さに驚かずにはいられない。この豊かな海がいつまでも続いて欲しいと思いながら、午前10時迎えに来たヘラクレスに乗りこむ。そして、女島〜男島に向かって絶景を脳裏に焼き付け、男女群島を後にした。

 

サメ瀬より見た男女群島の絶景です

大ザメ瀬での釣果です 石鯛最大2.5kgオナガは50クラスです 

当日のタックルと仕掛け

上物    夜釣り  竿:IG HI-SPEEDαZOOM ISO SPECIAL 遠征 T4 48-53   

               リール:テクニウム8000T

                道糸:Tz カゴ遠投7号    ハリス:シーガーグランドマックス 8〜10号 1.5ヒロ   

                ハリ:プロマダイ9号(ダイニーマノットU10号吸い込み15cm付き)

                ウキ:オナガスペシャル B     ウキ下:3ヒロ〜5ヒロ

      昼釣り 竿: マスターモデル オナガH-50  

           リール: Impult α 2500LBD

          道糸:ASTRON GREAT ISO 3.25号    

         ハリス:ジョイナーV2 4〜5号 2ヒロ  ハリ:カットグレ 10〜8号 尾長くわせ8.5号

           ウキ: プロ山元 遠投 or Gureko 中通しL G2、B   ウキ下:2.5〜3ヒロ

    マキエ=(オキアミ3角+アミ1角+集魚剤1袋)×3.5セット   ツケエ=オキアミ生

底物  竿:FULL FIELD 名礁石鯛 500MH(振り出し)       リール:タナトル 石鯛3000T      道糸:ナイロン18号

     オモリ:真空25〜20号       ハリス:ワイヤー38番(ダイニーマノットU20号吸込)     ハリ:石鯛14号

  ツケエ=赤貝生、くわせ赤貝

 

   

inserted by FC2 system