2009年12月28〜30日 男女群島釣行記

 

  今回は、男女群島に挑戦である。海況は、28日は北西の風やや強いものの、29日は凪で、30日後半から時化になると予想していた。

 さて、12月28日14時45分ブラックヘリオスは、田平港を出航する。所要3時間20分で男女着。先ずは男島の真浦立神4番から着け、南下していく、ハナグリ島まで来たところで名前を呼ばれ、言われるがままに上礁したのは、狭いが足場のいい磯で、ここどこだっけ?と思いながら周囲を見渡すとなんとオニギリの奥ではないか!

 ここは記憶があるだけでも4回目で、昨冬も上礁しており、違う磯の方が良かったなと思うが、船長が折角選んでくれた磯、兎に角頑張ってみることにする。

 状況は、左からの風がやや強く(のち弱く)、月夜だが曇りで月は見えず、表層水温約18度、流れはほとんどない。

 上礁して30分後、マキエから開始し、第1投を入れたのは、19時頃だった。ここのセオリー通り、先ずは遠投で攻めるが、1投目からイスズミがヒット。ハタンポも多く、ウキ下を4ヒロ半→5ヒロ半→3ヒロ半と試行錯誤してみるが交わせず、今度は仕掛けをマキエから離してみる。しかし、よほどエサ取が多いのか交わせない。そのうちマグレのように40オーバーの口太がヒットしてきた。

 オナガの前にこれが食ってしまうのではダメかと思いながら、さらに試行錯誤してみる。しかし、右前方で2匹目の口太を追加するも、オナガのアタリはない。今度は左前方に大遠投してみる。するとようやくオナガらしきアタリをキャッチ。しかし、足元まで寄せたところでハリ外れ。 以降目ぼしいアタリはなく、24時諦めて仮眠とする。

 3時頃目覚めると風は弱くなっており、タックルと仕掛けをワンランク落として大遠投で攻めてみるも、状況に変化なく、期待した朝マズメもエサ取多くダメで、今日のここは完全に不発に終わった。

 夜明けとともに昼用のタックルと仕掛けに換え、マキエの遥か潮下を狙うと38クラスの口太がヒット。しかし、その後は、イスズミやニセタカサゴ等で全くお手上げ。 8時30分ヘリオスが見回りにやってきたので、瀬替わりすることにした。

 船長が中の瀬戸に船を進めるとかなりの凪で、中尾のスベリに上礁した。今は満潮で若干飛沫を被っているが、もうすぐここの本命の下げ潮が来るのでいいポイントである。

 先ずは向い風になるが、SOS側のサラシの先端から攻めてみる。最初はイスズミだったが、下げ潮が動き出すと2ヒロ程度の浅い棚で口太がヒットしだした。35cmクラスが多いがリリースして、40cmより上をキープする。食いが一段落すると、今度は三角側で石鯛を狙ってみる。15-17mの棚に仕掛けを入れると頻繁にアタリがあるが、ほとんどがウツボのそれで、仕掛けの消耗が激しい。結局32cmのカサゴが釣れたのみで石鯛は不発に終わった。

 上物に戻す。相変わらず口太はヒットしてくる中で一寸違う引きの魚がヒット。43クラスのオナガだった。さらにもう1匹ヒットするも、飲まれておりハリス切れ。 やがて、上げ潮に変わる。SOS側はエサ取が増え、ダメなので、三角側の速い潮に乗せて、チョンボ近くまで流してみるが、こちらもイスズミで、16時20分夕方の見回りで瀬替わりする。

   

中尾のスベリのオナガです

 

帆立岩〜ハナグリ島、女島です 右端SOS 

 

 次に船長が上げてくれたのは女島の二重の奥である。ここに上がるのは初めてであるが、シーズンが始まったばかりなのに磯の汚いこと、マキエが散乱するのはある程度しょうがないとしても、不要な魚はリリースし、ゴミも片付けてほしいものである。というか、それができない人ははっきり言って男女群島に来てほしくない。

 さて、気を取り直して夕マズメを攻める。すると口太が入れ食いでヒットしてくるが、型が小さい。最大38クラスでオールリリースとして、夜釣りに突入する。 昨晩は1匹のオナガも得ることができなかったので、今晩は最初からタックルと仕掛けを落とし、月が没するまでは頑張るつもりである。

 先ずは時間をかけてマキエを打ち、仕掛けを投入すると潮が左方向にやや速い。兎に角、マキエと仕掛けの同調、仕掛けの張りや誘い等、丁寧に釣る。すると数投目で、仕掛けを張ったときにアタリをキャッチ。合わせると結構よく引くが、難なく浮かせ、タモで捕った魚は54位のオナガ。

 マズはよしと思うが、後が続かない。エサ取も少なくオナガはいるはずだがと思いながら潮が緩くなってきた1時間後ようやく2匹目のオナガがヒット。 その後もなかなかアタリがないが、今日は月夜だよね?月夜といえばあれ来ないかな〜と思いながら竿を振り続けていると来ました。1.5kg程の7縞(石鯛)が(笑)。

 しかし、マキエの入れすぎか?ゴマサバが寄り、3投連続ヒット。そこで、しばらくマキエを切りポイントを休ませる。 20分後、ポイントに戻り、サバを交わすため、マキエを超後打ちで釣ってみる。するとどうしたことか、オナガが連続ヒット。 短時間に4匹を取り込み、今までの苦労が嘘のようである。

 なんで?と思いながら仕掛けを点検すると、ははんこれかと思いあたることがあり、それならこれでどうだと仕掛けを替えてみるとやはり1投目で竿先に反応でオナガがヒット! よし掴んだ、と思ったのだが、よくあるパターンで次の1投を入れると左流れの潮がえらく速くなっている。ご他聞にもれずアタリなし。

 この時約24時で月もあと僅かで没するので、メシを食って仮眠とする。 よく粘ったたなというのと、もう少し早く気付いていれば二桁行けたのにという思いが交錯しながら、グッスリ寝る。

 3時半に起床すると雲行きが怪しくなっている。天気の崩れ(時化だす)のは予想より早いかもしれないと思い、ここに残ることにし、4時過ぎヘリオスからメシを受け取る。

 4時半頃から釣り始めるが、相変わらず左流れの潮が(夜釣りにしては)速い。そして、昨晩はあまりいなかったエサ取(マツカサ、イスズミ)が多く、オナガはいないような感じ?である。やはり、月とオナガの関係はあるのかな?と思いながら、夜明けと共に、昼用のタックルに換える。

 しかし、雨が激しく降りだした上に風も強くなりだした。そこで小さい口太やオナガなど僅か数匹をヒットさせただけで納竿とし、次回ここに乗った時のために明るくなった磯の上から周囲の沈み瀬の状況などをよく観察することとした。そして、8時40分迎えにきたヘリオスに乗り込み、女島から男島に向かって各磯の釣り人を回収し、男女群島を後にした。

チョンボの回収風景です 左中尾瀬

二重奥の夜釣りでヒットした石鯛です

当日のタックルと仕掛け

上物    夜釣り  竿:IG HI-SPEEDαZOOM ISO SPECIAL 遠征 T4 48-53 →T3 48-53  

               リール:テクニウム8000T

                道糸:Tz カゴ遠投7号→5号    ハリス:シーガーグランドマックス 10号→7号 1.5ヒロ   

                ハリ:プロマダイ9号→8号(ダイニーマノットU10号吸い込み15cm付き)

                ウキ:オナガスペシャル B〜0     ウキ下:3ヒロ〜5ヒロ

      昼釣り 竿: インテッサGV 2-50  

           リール: Impult α 2500LBD

          道糸:ASTRON GREAT ISO 3.25号    

         ハリス:ジョイナーV2 4〜2.5号 2ヒロ  ハリ:尾長くわせ8.5〜8.0号

           ウキ: プロ山元 遠投 or Gureko 中通しL G2  ウキ下:2.5ヒロ

    マキエ=(オキアミ3角+アミ1角+集魚剤1袋)×4セット   ツケエ=オキアミ生

底物  竿:FULL FIELD 名礁石鯛 500MH(振り出し)       リール:タナトル 石鯛3000T      道糸:ナイロン18号

     オモリ:真空25〜20号       ハリス:ワイヤー38番(ダイニーマノットU20号吸込)     ハリ:石鯛14号

  ツケエ=くわせ赤貝

 

   

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