1998年12月27〜29日男女群島釣行記

 

今秋〜初冬は水温が例年より高めで推移したので男女群島のクロのシーズンインも少し遅れるかなという予想の中、12月27〜29日の行程でシーズン序盤の大型オナガに挑戦してみました。

 

さて、18時45分、ブラックカイザーは満員の釣り人を乗せて田平港を出港し、3時間少々で男女群島に到着しました。風は北西で波3m程度。真浦立神の4番から瀬着けが始まりました。

今回は、中の島の東側ほぼ中央に位置する渡辺のカベに上礁しました。ここは、釣り座が狭く1人の上礁がベストで左に渡辺瀬、右に吉田瀬という有名ポイントに挟まれたワンド奥のポイントです。

ここの釣り座は2段になっており、潮が満ちて来ると、歩いて上段と下段を行き来する事ができなくなるため、上礁するとすぐに上段にハーケンを打ちロープを垂らします。そして潮が引いているうちに下の段の高い方に最小限の荷物だけを持ち移動しました。

先ずいつものように水深を測ります。瀬際から竿2本先まで左右くまなく10分くらいかけて念入りに測りました。2m先で約竿2本半の水深があります。

 

23時30分頃から竿1本半のウキ下でセオリー通り瀬際を狙って竿を出します。しかし、どうしたことかアタリがありません。餌取りも少ないです。午前3時になりやっとアタリがあります。まずまずのサイズのようですがハリス8号なので難なく取り込むと、50cm級のオナガでした。その後次の1投で46cmの口太を取り込みました。

 

しかし、また沈黙の時間が続きます。午前6時40分になり、仕掛けを投入すると、中々ウキがなじみません。おかしいなと思った瞬間強烈なアタリとなり竿に乗ってきました。しかし、油断していたせいもあって、アッという間に竿を伸されてしまいました。相手は左側の瀬に強烈に突っ込みます。やばい、切れると思いましたが、切れる寸前で道糸を送り、竿で溜めきることができました。すると今度は沖に向かって走りだしました。これは取れるかも、と思った瞬間、2度目の締め込みでハリスがプッツンしてしまいました。おそらく、最初の突っ込みの時、根ズレでハリスがかなり傷付いていたのだと思います。

 

やがて、夜明けを迎え、潮も引いてきたので上の段に戻り、昼釣りのタックルと仕掛けに変えて口太を狙います。そして、右方向中間距離、正面遠投と釣り分け、夕方までに35〜43cmの口太を15匹ゲットしました。

因みにウキ下は2ヒロ半前後で釣りました。また、今回、他の釣り場はエサ取りが多かったようですが、ここはそれほど多くありませんでした。

 

17時カイザーがやってきて瀬替わりします。M船長が「どこにいくね?」と聞いてくれますがとりたてて希望もないので「おまかせします」と言って、ポーターのTさんから今後の天気の具合、他の釣り場の状況等情報を仕入れます。

船は南下し女島の針古瀬までやって来ました。船長は、その右横の針古のハナレを正面に見る無名瀬に上げてくれました。

 

早速30分程釣ってみますが、長潮というのに下げ潮がめっぽう速く夜のオナガを狙うには面白くない状況でしたので、上げ潮に期待して飯を食って、潮変わりの23時頃まで寝る事にします。ところが、目が覚めると24時30分になっていました。少し寝過ごしたなあと思いながら釣り座に立つと、右方向に緩く流れる上げ潮に変わっています。

チャンスと思い、磯際のポイントは捨て、流れの中に撒き餌を入れて竿1本半のウキ下で水道中央部よりやや手前の流れの真中を流します。

すると一投目でアタリがありました。大きくはなさそうですが、手前まで寄せたところで、ハリはずれでバラシてしまいました。その後もオナガのアタリは頻繁にありますが、なかなかハリ掛かりせず、掛かってもハリはずれが3回ほどありました。結局この時合いにゲットできたのは45cm級のオナガが2匹のみでした。反省点として、ウキ下を深くしすぎたのではないかと思います。

しかし、ここはオナガが多いと感じました。もう少し繊細な釣り方ができるようになってから再度チャレンジしたいポイントです。

 

さて、2時半になり、潮がゆるみアタリが遠のきました。休息していると早くもカイザーがやってきました。もうすぐ下げ潮に変わるので瀬替わりのため船に乗り込みます。

次に船長が上げてくれたのはハナグリ島のA級ポイントの廊下でした。すぐ隣には、昨年60cmオーバーのオナガを釣った思い出の磯ラクダがあります。ここは、口白の実績があるポイントだけあって、水深はたっぷりあり、ラクダよりの瀬際で竿3本半の水深があります。そして左前方の沈み瀬に近いほど浅くなっているようです。

 

ラクダよりの瀬際を攻めることにし、竿1本半のウキ下で釣り始めますが、エサ取りもいません。勝負は夜明けかなあと思い、休みながら釣ります。

やがて、朝マズメを迎え、磯際を攻めていると小気味いいアタリで、立て続けに50cm級のオナガをゲットすることができました。

その後は昼用の仕掛けに換え、下げの引かれ潮を攻めます。しばらくマキエを続けると、口太がコンスタントにヒットしだしました。順調に5匹ゲットし、いい感じになってきたところで、朝の見回り中のブラックエンペラーがたくさんの釣り人を乗せて、ゆっくりと近付いてきました。年末なので、どこも釣り人で一杯なのでしょう。

柴山社長が「どうねー?」と聞いてきたので、「釣れてまーす」と答えると、若い釣り人を一人上げて来ました。しかし、瀬付けの騒ぎで、魚が散ってしまったのか、その後はアタリがなくなってしまいました(^^;)。

 

そこで、少し早いですが納竿とし、磯の清掃をして迎えにきたカイザーに乗り男女群島を後にしました。今回は渡辺のカベでバラシたあの1匹が悔やまれました。

 

ハナグリ島の廊下でクロを振り上げる!

ここは、その名の通り平坦な足場が細長く続いています。

足場は最高に良くて楽ですが、海面からの高さが満潮時

は1mくらいしかなく、後ろも切り立っていて逃げ場がない

ので少しでも時化ると危険です。

 

 

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